メタボリズムの未来都市展

先週の土曜日はギャラリー在廊の日でしたので

ギャラリーに出る前に 六本木ヒルズの森美術館へ

メタボリズムの未来都市展を観に行ってきました

 

時代背景の年表や

模型 都市計画を再現したCG映像 インタビュー映像など

しっかり観ていたらやはり2時間くらいかかってしまいました

 

「メタボリズム」とは1960年 戦後復興を経て

高度経済成長期を迎えようとしていた日本で起こった建築運動のことで

「社会の変容に合わせて 都市や建築も成長すべき」という

全く新しい提案の広く世界中に影響を与えた 日本発の運動で

再評価の動きが高まる中での企画展だったようです

 

そもそも生物学用語である「メタボリズム」ですが

その意味のとおりに「新陳代謝」していく建築や 都市 デザインを

生み出して行くという理念のもとに具体的な提案を行った建築運動と

それをおこなったグループが「メタボリズム」でした

 

都市や建物が増殖して行く様子がCG映像で見やすくわかりやすく

伝えられていました

 

次々と新しいマンションや複合施設が作られていくのを

普段からみていて いい加減に新しい物ばかり作るというのではなく

古い物を直して リフォームして使い続けるようにしなくてはいけないのではないかと

常々考えていたので 「メタボリズム」の考え方は 賛成できる点が沢山ありました

 

黒川紀章の「中銀カプセルタワー」など基本の構造にカプセル型の部屋を取り付け

住居を増やしたい場合は カプセルを増やし 

また 古くなったカプセルを新しく付け替える仕組みはとてもわかりやすい

一例だと思います

 

しかし理念はとても賛成でき共感できるのですが

実際にそのような家に住みたいか

そのような都市で暮らしたいかと考えると 

どうなのかな というかわたしはあまり住みたくないと思ったのが

正直な所です 

 

模型で見たり遠景で都市を見る分にはかっこ良く見えるのですが

どうもその中の一つ一つに人々の暮らしがあることを想像しづらく

先にあげた「中銀カプセルタワー」も結局一度もカプセルを取り替えることなく

老朽化が進み取り壊しが計画されているというのも 

うなずける所でもありました

 

ただこれから私たちはどう暮らし どう生きて行くのか 

3月11日の震災のことも含め 改めて考えるいいきっかけになった展示でした

 

 

その後は WAKO WARKS OF ARTS ,OTA FINE ARTS, Zen Foto Gallery

よってから ギャラリー(Gallery MoMo Roppongi)へ 

お昼にと作ってきたサンドイッチを食べながら 杉田さん(ママさん)と

話をしたりしつつ少しのんびりしていましたが 

 

高校の友達 学部のときの友達 お客さんも次々に見えてバタバタ

嬉しい日でした

 

閉廊後は もう一つのGallery MoMo Ryougoku

同じギャラリーの作家さんの大坂秩加さんのオープニングに

その後2次会にも出てと とても長い一日となりました